ちょうど今月、NHK「100分で名著」で取り上げられている知里幸恵(上の左)の「アイヌ神謡集」。僕が北海道出身ということもあって以前から興味を持っていたのですが、今回の番組でアイヌ神謡の構造などを知り、大変おもしろく、理解が深まりました。


 一方、少し前に詩人・金子みすゞ(上の右)も取り上げられていて、番組では人としての金子みすゞ自身と作品の解説を興味深く観ました。

 この二人が僕の中で前からなんとなく重なっていました、実は。
 まず写真の印象。そして詩人という共通点ー厳密に言うと知里幸恵はアイヌ語から日本語への訳詩ですが。言葉のみずみずしさに同じようなものを感じます。

 そして、二人が生きた時代ってどういう流れなのかな?だいたい明治くらいの同世代な感じだと思うけど…と何気なく調べたら、なんと!二人は同い年。1903年生まれではありませんか!
 これにはビックリしました。そして二人ともそれぞれ19歳と26歳で夭逝してしまいました。当時、北海道と山口に暮らしていたので二人がつながることは無かったと思いますが、僕の中では何か因縁めいたものを感じました。

 二人の作品をちょっと載せておきます↓。左が知里幸恵、右が金子みすゞ