最近公園などでよく見る花が気になったので調べてみたら「アガパンサス(紫君子蘭)」だった。


 アガパンサスは学名でもあるのですが、「属」という分類レベルです。Wikiなどで調べると、その上のレベル「科」やさらに「目」などが書いてあります。
 アガパンサスの科はヒガンバナ科。確かに花の形状はヒガンバナにそっくり。
 そして目はなんとアスパラガス目。えーっアスパラガス?! でも言われてみると名前はたしかにそっくり。アガパンサス≒アスパラガス。

 このアスパラガス目(正確にはAsparagales、日本名だとキジカクシ目)が一大目で配下に「ラン」「アヤメ」「ネギ」などを従えています。アスパラガスそんなに偉かったのか!
 面白くなってアスパラガス目を色々調べてみると僕が持っているトラノオ(サンセベリア)もこの中に入っていました。2018年に14年ぶりに花を付けた時に撮った写真があるので、花をアガパンサスと比べてみますと・・・


 こんな感じで、細長い棍棒型のつぼみとか共通点があります!
 ヒガンバナとネギ坊主も言われてみれば似ているような…とか、でも本家のアスパラガスとはあまり共通点が無いような感じもします。分類学なかなかおもしろいぞと思いました。


 前回は架空の本の表紙でしたが、こちらは実際のお仕事の本、見本誌が送られてきたので紹介しておきます。

 左の方はイラストだけ担当しました。デザインは別のデザイナーさんです。『新しい電気回路<上>』松澤昭・著(講談社サイエンティフィク)です。

 右の方は以前からシリーズでイラスト・デザインをさせていただいているテキスト本です。『オンラインコミュニケーション講座』山崎紅・著(日経BP)

 イラストだけ取り上げるとタッチが全然違います(小さいとちょっとわかりずらいですが)。オンライン〜の方はシリーズで初めから抽象的、またはそぎ落としたシンプルなカタチのイラストでやっていて、半分デザインの範疇のイラストっていう感じです。今回の「コミュニケーション」のテーマでは最初はもっと抽象的な案を出していたのですが、リクエストがあってよりわかりやすい絵になりました。『電気回路』の方は結構微妙なタッチや影を入れたり、発光ダイオードが光っているところなど、わりとしっかり描いています。
 『電気回路』の方は<下>も今後出る予定で、こちらのイラストも描かせていただきました。


 ヘンな構造のトイレで用をたす夢をみた。長細い作りで奥に便器があります。ドアはノブの真ん中にあるボタンを押すと鍵がかかるタイプのやつだけど、壊れて鍵がかからない。ドアの外は人の往来が多く、すぐにドアを開けられそうになる。でもドアが遠いので閉めに行けずにあせる・・・という夢。

 こんな感じのヘンな状況でとにかく”あせる”夢って結構よく見るな…と思った。それでこの夢のシーンのイラストを描いてみて、装画にし架空の本をデザインしてみました。「焦る夢」・・・もし僕に文才があればこんな本を書けたら面白いかもしれない。

 毎月連載でイラストを描かせていただいている日経サイエンスで、おもしろい記事があったので紹介します。2年前の号ですがすみません。


 タイトルは「ネコは自分の名前を聞き分ける」←日経サイエンスの記事概要ページにリンクしています。
 内容はタイトルの通りで、人が猫に向かってその猫の名前と、また名前とまぎらわしい言葉とをランダムに呼びかけて、名前を聴き分けられるのか?という実験をしました。というものです。
 結論は「ネコたちは自分の名前を聞いた場合のほうが似た単語や他のネコの名前を聞いたときよりも,より明白な反応(ニャアと鳴く,耳や頭,尻尾を動かすなど)を示した」ということです。

 心理学や行動科学などのこうした実験はよくきくのですが、この実験で本当にそれが言えるの?(結論づけられるの?)というところがいまいち納得できないことが多い(ガチガチの科学的な実験と違って、「こうだからこう!」という論拠がふんわりしている気がする)。ビデオ観たらわかるけど、4の「バイオリン」以外は全部反応はしているでしょw。名前の時だけはその後歩いたけどさ。

 でも、実験動画がなごむのでまぁそれでいいです。


 ウォーキングの途中、花壇の側でフワッと甘いガムの匂いがしました。どうやらこの辺の花木から漂ってきているようだ。発生源が特定できないのだけど、たぶん距離から言ってこの花だ。何という花か皆目わからないけど、後で特定して本当にこんな匂いがするのか調べようと写真を撮りました。※上の写真
 帰ってきてiPhoneのアプリで調べてみると「特定できませんが…おそらくMagnolia Figo (Lour.)DC.」と出てきた。なんだかよくわからないけど、さらにMagnolia Figoを調べてみるとモクレン科オガタマノキ属(Michelia)の「カラタネオガタマ(唐種招霊)」というらしい。説明によると「バナナのような強い甘い香り」とありました。そうか、あれはバナナの香りと表現するのか。植物からあんな人工的な甘い匂いがするのは初めてでびっくりしました。