最近、新しい人と名刺を交換することも少なくなりました。手持ちの名刺が残り少なくなっているのは薄々気にしてはいたのですが「まぁいいか」と放っているうちに、先日、いよいよ残りがなくなり打合せの時にお渡しできなくなったこと二回。これはまずいと急いで作りました。

 名刺はいつも活版印刷で作っているのですが、注文するのも刷り上がるのもちょっと時間がかかります。今回は急ぎということもあり中継ぎで普通の印刷で作りました。とは言えこちらの印刷だと、デザイン自由で好きなフォントも使えるし、用紙の選択肢も豊富です。名前の書体はこのブログでも何回か取り上げたドラマ「陸王」のロゴで使われていたフォントー正調明朝体「金陵」を使ってみました。普通の明朝体よりも筆書っぽいです。紙はほんの少しゴワっとした風合いの吉祥紙(厚さ170kg)。注文して3日で送られてきました。価格は活版印刷の半分です。これはこれで満足してしまうのですが、活版印刷は活版なりの価値があるので、そのうちにまた活版の方も作ろう。100枚はもうなかなか無くならないのですが・・・


 10月19日の投稿でサンスベリアに蕾がついた話を書いたのですが、一応花が咲きましたので投稿しておきます。細長い筒のような鞘?から線状の雄しべが放射状に開きます。下の方から順に開いていきます。香りは独特で例えるのが難しいのですが、青いバナナのような感じが入っているかな…

 前回この株に花が付いたのは2004年だったようです。14年ぶりとは。

※ツイッターの方でつぶやいた話なんですが、結構インプレッションが付いたのでブログにもう少し詳しく書いておきます。

 
映画やドラマの脚本の中には観る人を感動させたり、「ゾワッ」とさせたり、カタルシスを起こすような型がいくつもあります。そんな中で以前から僕が好きなの型の一つが「これが後の忌野清志郎である」みたいな「のちの誰々」パターンです。ものがたりで描かれてきたこのフォーク少年(清志郎の場合)と自分が知っているその人の人物像とが一気に繋がって、なんか「ジャジャーン!」となるようなこの瞬間にカタルシスのようなものを感じるのです。

 
それはさて置き、この前「もののけ姫」を観てふと発見した、もしもの「のちの誰々である」パターンがこちら、「このアシタカが後の足利尊氏である」(↑イラスト)です。

 
説明するのはヤボですが、足利尊氏(アシカガ タカウジ)。当然、名前のもじりからの勝手な妄想ですが、どうなのかな?時代的にも近い感じがするので、もののけ姫のその後、アシタカが本当に足利尊氏になって天下を治めるストーリーなんて。


 毎年この時期に使用契約をしているフォント会社「モリサワ」で新書体の追加更新が行われます。昨年はドラマ「陸王」のロゴで使われているフォント「きざはし金陵」がちょうど放送のタイミングで追加されたということを書きました。こちら

 今年も同じ開発メーカー(朗文堂)からの提供書体「かもめ龍爪」が追加されました(上の画像)。きざはし金陵と同じように「かもめ」というかなと「龍爪(りゅうそう)」という中国の古い刊行物から起こした漢字の組フォント「かもめ龍爪」です。今回はこの書体が何かで使われているのを見つけた!ということでは無いのですが、新しく使えるようになったこの書体、名刺の名前なんかに使うと合うかもしれません。