サザエさんのメークのBefore→Afterを描いてみました。
サザエさんの場合、口の線の色を赤に変えるだけで口紅を塗ったということになります。また口を囲う線でも赤色になる部分とならない部分があるのがわかりますね。ちにみにサザエさんだけじゃなくフネさんも化粧をした時は同じくこうなります。

 アニメの表現手法、こういう細かい部分に気を取られてしまします。

 昨年の今頃は「鎌倉殿の13人」を見ていてロゴのフォントを特定したりしていましたが、今年は日曜夜ドラマでVIVANTを見ています。今回はVIVANTのフォントを調べてみました。
 と言っても調べなくても見当がついていて「あれでしょ」となっていたのですが…。見当をつけていた文字をロゴの上から重ねてみたら今回は見事にピタッと合いました。英字はFutura Condensed ExtraBold。おまけで上の「日曜劇場」はゴシックMB101Hでした。

 赤がオリジナル。青字がこちらで特定して重ねた字です。フォント(青字)では切れ込み(Vの谷間やNの谷間)を敢えて余分に食い込ませていますが(印刷した時にインク溜まりを解消する工夫)、ロゴではこの食い込みを消して直線に修正しているようです。


 暑いので風を通そうと、玄関を少し開けておいたせいか、ゴキブリが一匹入ってきたんです。ホウキを持ってまずはあっち(左の方)へ追いやろうとしたのですが、ゴキブリはホウキの方へ突進して、まんまとすり抜け反対へ。そして本棚の下へ入ってしまいました。

 これ、まえもクモの時に書いたんですが(こちらの投稿)昆虫ってこうなんですよね。

〝「敵の誘導はワナに違いないから逆に行け!」という本能みたいなものがあるのでしょうか?〟

 今月の日経サイエンスの特集は「昆虫の知能」で、すごくタイムリーでした。記事の中でもまさに今回の件に関わる記述があって、コオロギでは(ゴキブリもほぼコオロギだから同じと思っていい)「迫ってくる物体の姿が視界の中で一定以上の大きさを占めると逃げ出す」というのです。昆虫の複眼はあまり視力は良くなく、ぼんやりとしか見えないらしいが、何かが迫ってきたら逃避行動を起こすようです。僕が知りたいのは奴らはその迫ってくるものの方へ向かって逃げる(というか向かってくる)逃避行動を取ることです。このあたり、本能的にプログラムされている行動なのか、それとも状況を判断して考えて取った行動なのか、興味があるなー。


 特集では他に「昆虫には感情があるか」という研究が載っていて、「たぶんある」という話です。この辺も興味深い。ハチが報酬もないのに玉を転がしに行くけど、これは楽しいからやっている、すなわち「遊び」なんじゃない?とか。そう考えるとかわいい。しかし、ゴキブリに感情があると想像するとそれはちょっと不気味です。


 新千歳空港から直通で札幌に向かう快速列車の「エアポート」。地下ホームからすぐに地上に出るのですが、なんだか外の景色がぼんやり雲って見えました。「北海道の電車だから保温用に二重ガラスになっているのかな」と思って窓ガラスをよく確かめてみると、普通に1枚のガラスで、ただ単にガラスが汚れてほとんど曇りガラスのようになっているのでした。


 僕は帰省で北海道に来た身なのでまだしも。観光で訪れた人が初めて見る北海道の景色を、こんな汚れたガラス越しで見せるのはなんとも残念に思いました。JR北海道さま、こういうところだと思いますよ!

 前から、同じJR🚃としてJR九州はあんなに観光列車で盛り上がっているのに、JR北海道はジリ貧で廃線に次ぐ廃線。なぜこうも違うのかと思っていました。まぁ、大きな要因は鉄道利用者の数なのだろうけれど・・・観光客を相手にするならば、こういうところに気が回らないというのも原因なのではないかな。それとも、もうガラスの掃除にかける労力も割けないくらいの経営なんでしょうか?ちなみに札幌から乗った特急ライラックの窓はそんなに汚れてはいませんでした。でも北広島に新しい球場⚾もできたこともあり、快速エアポートの窓ガラスは重要な問題だと思います。

 文字を読むのが困難な障碍を持つ人のために開発されたフォントがあります。最近ニュースなどで話題になって知っている人もいるかもしれません。「UDデジタル教科書体」という名前です。こんな書体↓

 いかがでしょう? 確かに読みやすいのかと思います。
 一般的にこのような障碍がある人でも、または無い人にとっても、誰にでも使いやすいという目的のデザインをユニバーサルデザイン(UD)といいます。誰にでも読みやすいを目的としたフォントはUDフォントと呼ばれます。


 でも・・・個人的にはUDフォントが過剰に称賛されて「UDフォントじゃないものは許されない。UDが絶対的正義。」となっていくのにはちょっと嫌な感じがしていて、どちらかというと冷ややかな視線で見ている方です。例えばで言うと、新札(お金)の数字です。違和感があるくらいそっけない数字が使われていますが、どうやらUDフォントで見やすさ第一という意図らしいのです。でも、あれはやり過ぎだと思うので、こういう例を見るに僕は反UDフォントに偏っていくのです。

 さて、それはさておき。日本でこの「UDデジタル教科書体」の開発物語が各所で取りあげられ話題になっていて、こういうのは日本発なんだと思っていたら、なんと英語にも既にこのようなUDフォントが存在していました。それが「Open Dyslexic」。こちらのフォントです。


 これを最初に見た時の印象は「なんかいいな」でした。決して標準オーソドックスな形ではなく、チャーミングなクセがあります。たぶんこのクセが目の引っかかりになっているように思います。フォント名のDyslexicは「ディスレクシア」から来ていて、これは文字の読み書きに困難を感じる学習障害の名前です。アンチUDフォントの自分が英語のUDフォントは結構好きでした。

 そんな中、このフォントを実際に使用しているのを初めて発見しました。カルディの「塩レモンパスタソース」のパッケージ。「Limone Salato Sauce」の部分。たぶんUD目的でこのフォントを選んだわけではないと思います。文字自体が良いから選んだんだろうな。でもデザイナーさん、よくこのフォントを見つけてきたものだ。