昨年末、名刺のデザインの依頼をいただきまして、印刷は活版印刷でということだったので、年明け早々に印刷会社さんにお願いして、でき上がってきました。

 活版印刷では印刷所にある「活字」を一字一字組んでもらうやり方と、こちらでコンピュータでデータとしてデザインを作ってしまって、それを元にして丸っと凸版を作ってもらうやり方があります。前者では、古くからある活版活字独自の書体を使うことと、一字一字の組み込みによるほんの僅かな傾きやズレなどが味となって、活版らしさが存分に発揮される良さがあります。一方で、文字の大きさや字間、揃えなどを全部が全部コントロールできないため、細かな位置決めのあるデザインの場合は、後者のデータから版起こしの方法を取ります(部分部分で使い分けるということもできます)。今回は位置の揃えをキチッとやりたいデザインなので、後者の方法になりました。

 お名前のフォントはモリサワの「秀英にじみ明朝」というフォントで説明によると〝活版印刷による紙面上でのインクのにじみを再現した書体です〟というもの。なので、活版印刷のにじみを再現したフォントを活版印刷に使うとどうなるのか?という試みとなりました。結果、実際にじみの具合は僅かなものなのでシャープ過ぎない〝いい具合い〟のアナログ感が出て良かったです。

HAGURUMAさまのサイトより転載

 先日紹介しましたが、ロゴデザインをさせていただいた市川にある「さたけ眼科」さま。封筒もデザインさせていただいていたのですが、印刷を頼んだハグルマ封筒さんのウェブサイトで作例として載せていただきました。こちら

ハグルマ封筒のデザインギャラリー

角2サイズと長3サイズの2種類です。

 ハグルマ封筒さんでは活版印刷や箔、エンボスなど特殊な印刷もお願いできます。デザインギャラリーでは他の方の色々凝ったデザイン作品が見られます。

 東京大学・柏キャンパスで毎年行われる「柏キャンパスサイエンスキャンプ(KSC)」のロゴマークをデザインさせていただきました。KSCとは東京大学の1・2年生が対象で、柏キャンパスでの先端研究の現場を体験するプログラムということです。

 以前、京大のサイエンスライティングのロゴもデザインさせていただいたので、東大と京大で関わらせてもらったことに・・・これが京大の方です↓。



 日経サイエンスの数学パズル連載「パズルの国のアリス」の単行本化第3弾が出ました。僕はイラストを担当しています。著者の坂井先生は僕の出た大学で先生をしておられたのですが、今年定年で退官されたようです。これは偶然だったのでご縁を感じていました。さらに、僕も先生も北海道出身だという重ねて奇遇な事実もあります。北海道のどちらなのかは聞いていないのですが。
 連載はもう10年以上続いていて、自分ではそんな長い感じはないのですが、かなり長寿連載でありがたいことです。

日経サイエンスの紹介ページ

日経サイエンスの2019年8月号の第2特集「実験で迫る量子世界の深奥」の扉イラストを描きました。内容はちょっと難しいので詳しくは説明できませんが、量子力学と重力の関係(関連性)を解き明かす実験の話です。いつものように量子力学を象徴する猫を描きました。今回は「量子もつれ」という現象が出てくるで、猫ももつれた(2匹)状態に。印刷の発色がもう少しだったのが残念。上の画像くらいパキッとしたかった。印刷は↓少し濁ってしまった。