今日は猫の日なので猫の観測問題。人が読もうとしたら必ず上に乗ってくる猫。「人が観る」ことで猫の状態が決定します。これはシュレディンガーの猫(人が観るまでは猫が生きている状態と死んでいる状態の重ね合わせ。観た瞬間にどちらかの状態に移行するという量子力学の思考実験)と同じ趣きがあります。
 猫の方もこちらを観察しているのでしょう。では観るのがAIロボットでも猫は乗ってくるでしょうか?


 実は日経サイエンスの次の4月号(2月25日発刊)で特集と表紙のイラストを描かせていただきました。その特集が「量子力学の観測問題」の特集で、人が観る代わりにAIが観てもいいのか?「観測とは何?」「もしAIが観測できるとしたら思考実験を実際に実験できる・・」というテーマでした。
 こちら↓の表紙イラストです。

日経サイエンス 2025年4月号表紙
📗2月25日発売(火)!日経サイエンス2025年4月号
👁️特集:量子力学100年の難問 観測問題】
登場から100年たった今も残る量子の宿題に,AIを用いた新たな実験で光を当て,量子の不思議を解剖する。
日経サイエンスのページ


 一番上のアニメーションはそのパロディで思いついたもの。猫の不思議な習性の問題を考えたのです。


 雑誌「日経サイエンス」の数学パズルの連載「パズルの国のアリス」をまとめた単行本第5弾「鏡の国のチェス大会」が刊行されます。カバーのイラストは描き下ろしなんですが、上の写真はまだイラスト案段階のPDF(左)に本物の本をモニタの前で右側に当ててみたものです。実はこの本の後ろにボツになったB案が隠れています。
 本番描きの段階でチェスの駒の床の反射を加えたりしました。




 著者の坂井公先生は現在はもう退官されましたが僕が行っていた筑波大学の数学の先生でした。偶然ですが。