文字を読むのが困難な障碍を持つ人のために開発されたフォントがあります。最近ニュースなどで話題になって知っている人もいるかもしれません。「UDデジタル教科書体」という名前です。こんな書体↓

 いかがでしょう? 確かに読みやすいのかと思います。
 一般的にこのような障碍がある人でも、または無い人にとっても、誰にでも使いやすいという目的のデザインをユニバーサルデザイン(UD)といいます。誰にでも読みやすいを目的としたフォントはUDフォントと呼ばれます。


 でも・・・個人的にはUDフォントが過剰に称賛されて「UDフォントじゃないものは許されない。UDが絶対的正義。」となっていくのにはちょっと嫌な感じがしていて、どちらかというと冷ややかな視線で見ている方です。例えばで言うと、新札(お金)の数字です。違和感があるくらいそっけない数字が使われていますが、どうやらUDフォントで見やすさ第一という意図らしいのです。でも、あれはやり過ぎだと思うので、こういう例を見るに僕は反UDフォントに偏っていくのです。

 さて、それはさておき。日本でこの「UDデジタル教科書体」の開発物語が各所で取りあげられ話題になっていて、こういうのは日本発なんだと思っていたら、なんと英語にも既にこのようなUDフォントが存在していました。それが「Open Dyslexic」。こちらのフォントです。


 これを最初に見た時の印象は「なんかいいな」でした。決して標準オーソドックスな形ではなく、チャーミングなクセがあります。たぶんこのクセが目の引っかかりになっているように思います。フォント名のDyslexicは「ディスレクシア」から来ていて、これは文字の読み書きに困難を感じる学習障害の名前です。アンチUDフォントの自分が英語のUDフォントは結構好きでした。

 そんな中、このフォントを実際に使用しているのを初めて発見しました。カルディの「塩レモンパスタソース」のパッケージ。「Limone Salato Sauce」の部分。たぶんUD目的でこのフォントを選んだわけではないと思います。文字自体が良いから選んだんだろうな。でもデザイナーさん、よくこのフォントを見つけてきたものだ。

 シリーズでずっとイラストを担当しています、池上彰さんの本「知らないと恥をかく世界の大問題14」が今日6月10日に発売になりました。例年と同じポジションで写真を撮りました↑。ここをクリックでこれまでのシリーズの記事を一覧で観られます。

 ここ数年は各国トップの似顔絵イラストの登場回数を発表しています。これは今どの国が世界を動かしているのかを知る一つの指標になるのではないかという意図です。今年は習近平が最多で5個。次いでバイデンが4個、トランプ(3個)、プーチン、岸田がそれぞれ(2個)でした。
 写真右に載せたイラストは「ロシアの長い国境」。ロシアが歴史的に何度も攻められてきたというトラウマがある(プーチンには)という図です。


 今年も種を蒔いて、2株育っているレモンバーム。そしてもう一つ芽を出したやつが、成長してくるとどうもこいつだけ違うかたち。「なんか違う雑草的なのが芽を出したんだな」と思ったけど面白いのでそのまま育てて、何になるのか見てみようと思っていました。
 そして上が今の写真。右がレモンバーム。左がその雑草。さすが雑草、育ちがいいです。現時点でアプリに聞いてみたところ、これは「ダンドボロギク」らしい。たんぽぽみたいなやつみたいです。たんぽぽの種ならここ3階のベランダまで飛んできたというのもうなずける。