毎年だいたいブログにあげています自分の年賀状。今年のはこれです↑。整理された色面でシンプルなイラストを描きました。実は牛の赤い塗りに微妙に風合いを出すために細かいハッチングを描いています。パターン機能を使って自動で入れる方法もありますが全部手描きで埋めました。これは元データの画像↓ 白い部分の紙の地っぽい所も実はPhotoshopデータ上で入れてある。


 実際の印刷ではハッチングの濃さを調整してこんなにハッキリ見えないです。紙や印刷のムラ?程度に見えます。印刷はネット印刷で40枚頼んだのですが、90枚くらい届きました。

 2016年の申のイラストが気に入っているので(↓)今年のはそれとシリーズになる感じを意識しました。


 外国人が好きな漢字。例えば漢字のタトゥーを入れる時、漢字Tシャツなどでこの「汁(しる)」という漢字が人気があるとラジオで聞きました。なんで?意外です。
 理由は・・・こういうことだそうです。








「十字架が光っているデザインに見えてかっこいいから」

なるほど。

 前に「認知特性というものがあって、人が世界をとらえるとらえ方って結構人それぞれ違うのだ」という話を書きました。こちらの記事です「文字式認知」

 以前の記事にも書いた通り、人の認知特性は「視覚優位」「言語優位」「聴覚優位」の大きく3つに分類されていて、グラデーションはあるけれど、人それぞれ3つのタイプのうちどれかに分かれるということです。僕自身は完全に「視覚優位」だと思っています。しかしよく考えると、この3つが同等に扱われるのは少し違和感があって、「言語優位」というのは他の2つとはレベルが異なると思うのです。「視覚」と「聴覚」は字のごとく「感覚」であるのに対して、「言語」は人が生み出した符号で、認知のレベルでは一段解釈が上っている。図にするとこういうこと↓


 「言語優位」の特性を持った人はおそらく幼少期から本を読むのが好きだったりして、物事を言語に変換する変換辞書が頭の中で編纂されていて(上の図の赤い矢印)、さらにクイックレスポンスで意識する間もなく文字変換がされる高機能辞書なんだと想像します。そのために文字(言語)を介した方が理解がしやすいという認知になっているのだと思います。

 さて、それでこの前イラストの仕事をしていてふと上のようなことを考えたのですが、僕のようなイラストレーターなんかはまずほぼ全員「視覚優位」の人だろうと思います。とにかく「絵で見えた方がわかりやすいでしょ!」と。文章を解釈して、これをどう絵にすればパッとわかるかと考えてイラストにしています。まさにこのブログ記事にもわかりやすいようにと図やイラストを付けているわけです。ところが、世の中には「言語優位」という人がいるんだ!ということに気がついたのです。絵の方がみんなわかりやすいよねと思っていたけど、「いや文字の方がスッと入ってくる」という人もいる。これはイラストというものの前提を揺がすものです。

 せっかく中継に入ったのに(文字から絵に)、あさっての方向に投げてる感じ・・・。
 たぶん言語優位の人はそんなに多くはないんだろうな…と予想するのでそれが救いではあります。

 イラストを担当しています、池上彰さんの本「知らないと恥をかく世界の大問題11」が6月10日に発売になります。昨年と同じポジションで写真を撮りました↑。

 あいかわらずイラストの登場人物としてはトランプ大統領が一番多いです。トランプ、習近平、プーチンあたりはもう何回描いたかというくらい描き慣れたのですが、今回初めて描いた、上の写真のグレタ・トゥーンベリさん。今回一番試行錯誤したかもしれない。ある程度大きく描くので、もっと描き込むことができるし、そうすればもっと似させることもできるのですが、そうすると他のイラストとの整合性(一貫性)が無くなってしまう。という判断で、最小限でそんなに似てないかもしれないけど「まぁわかるね」というところでとめました。