前から描きたいと思っていた。寒波到来、猛吹雪のシーンです。冬に豪雪のニュースをたまに観るのですが、僕が北海道生まれということもあって、猛吹雪で視界が悪くなっているこの感じが原体験の記憶に残っているので、どこか懐かしく好きで「この感じをイラストに描きたいな」と思っていたのです。

 いちからペイントソフトでの手描きも考えていたのですが、とりあえず雪にけぶった街並みの構図だけでも3Dソフトで作ってみるかと、今回もmagicavoxelで作り始めました↓。



 サイコロ3Dで作ってみると、案外それっぽくできることがわかってきて、雪の粒までサイコロで再現し、結局全部magicavoxelで作っちゃいました。完成したのが一番上の画像。猛吹雪の街の感じがうまく表現できたと思います。

 そしてさらに雪をアニメーションにしてみました↓。



 色味はより「雪がひどい」感が出るように白っぽく調整しました。雪の粒は3DCG上ではサイコロの形で置いてあります。このサイコロを適当な密度で街の上にたくさん配置してあります。この雪を1コマずつ一定の方向にずらして画像を書き出していきます。今回はこれを5コマ分準備してからアニメーションソフトのOpenToonzで読み込んでアニメ化しました。
 でも実の所、雪の落ち方が一方向だけだと自然な感じにならなかったので、違う雪の流れで2バージョンを作って、アニメーションソフトで合成しています。こういうのもOpenToonzを触りながら(このソフト使い始めたばかり)「あ、こういうことできるか!」と試行錯誤をしながら作りました。

 CGでロッテグリーンガムとクールミントガムを作りました。これは昭和の頃の古いデザインのパッケージ。懐かしいものは記憶を揺り動かしてグッとくるので好きです。知らず知らずにこういうものを描いていて、この前は昔のチェルシーの箱のイラストを描いていた



 今回使ったソフトは前から何度もここで登場している3DCGのソフトmagicavoxel。サイコロを積み上げるように作れるソフトです。↑は作成画面。作るのが簡単なわりにレンダリングが優れていてパッケージのつるつる感を表現する反射なども再現できて、パッと見リアルです。


 前に描いた線画のスケッチをアニメにしてみました。「二歳くらいの子ってこういう感じで虚空を見つめて麺を食べがち」と気に入っていたスケッチだったのですが、これはアニメにした方が伝わるよなと思っていました。

 これまでアニメを作る時はPhotoshopかFlashを使っていたのですが、今回はOpenToonzというアニメ制作ソフトを使いました。このソフト、スタジオジブリでも使われていたもので、実際の業務用のソフトがフリーでダウンロードでき使うことができるすごいものです。しかもWindows版もMac版もあります。

 業務用だけあって機能が豊富。でも逆にプロ仕様すぎる分、取っ付きづらいのです。なので実は前に一度触って諦めていたのでした。今回、もう一度チャレンジで、少しずつ機能を把握しながら作っていくと、随所で豊富な機能の便利さに気付かされました。


 ずっとシリーズで毎年刊行されている池上彰さんの新書「知らないと恥をかく世界の大問題」。シリーズ通してイラストを描かせていただいています。今年も6月10日に発売になりました。


 今年のイラストで描いたテーマではイスラエル、パレスチナ問題が圧倒的に多くて、ネタニヤフ首相は何回も描きました。※ネタニヤフの似顔絵を描く時に気がついたのですが、ちょっと岡田准一に似てるんだよな・・。
 その次がアメリカ大統領選関係でまたもやトランプを結構描きました。トランプは結構描きやすいのだけど大統領には絶対になるべきではないと思っています。


zoomなんかで自分がモニタに映る時、左右が鏡像になるのがずっと違和感がある。自分の部屋が見知らぬ部屋に思えるから。それは当然で、部屋の作りが反転しているから。通話相手はこの映像を見ているのかな?だったらそれは僕の知らない部屋にいる左右逆の僕なわけで・・・これにはいまだにモヤモヤして慣れない。