前回の記事で、ドラマ「陸王」のロゴのフォントが正調明朝体B 金陵ではないかと書きました。そして、このフォントはいわゆる大手フォントベンダーではない「朗文堂」というフォントメーカーさんから出ていると書いていたのですが、その後、大手フォントベンダー「モリサワ」のサイトを覗いていたら、なんとこの秋からこの書体もモリサワで提供されることになっていました。たぶん朗文堂さんからのライセンス提供的なものなのでしょう。モリサワでは「きざはし金陵」と言う名前で出ています。「きざはし」はかな書体の名前です。年間使用契約をしている人は全書体が使えるので、この書体も使えることになります。モリサワさんなかなかやりますね。

 先日始まったTBSのドラマ「陸王」。「ロゴの文字がきれいだな」と気づいて、「確かあれは・・・」と思い当たる明朝体がありました。それが朗文堂さんの「正調明朝体」(正調明朝体B 金陵)。「陸王」の「陸」の字と「正調明朝体 金陵」の「陵」の字がこざと偏とつくりの上部分が共通していて、たぶん同じフォントで間違いないと思うのです。右上がりの角度がやや緩いけど、ロゴの方は調整したのかな?

 正調明朝体は横画が普通の明朝体のように真っ直ぐ水平ではなく、力強く右上がりにググッとしているのが特徴。品格と風合いを備えたフォントです。中国の古い書物の字を基にしているので漢字のみの書体で、かなは別のかな書体を合わせて使うようです。詳しい説明は下の説明文にあります。
 発売元の朗文堂はいわゆる大手フォントメーカーではないのですが、日本や中国の伝統的な資料を基にとてもきれいな和字・漢字を開発・リリースしている会社です。そのため、デザイナーなら大抵揃えているだろうという大手のフォントではなく、こだわりでこのフォント使いたいんだよなーと思って個別に揃えるようなものなので、こういうフォントが使われていると「御主、なかなか・・・」となるのです。僕も朗文堂のかな文字のパッケージを1つ持ってます。

陸王のロゴはTBSのサイト、正調明朝体の画像は朗文堂さんのサイトから引用させていただきました


 今年もイラストを担当させていただきました。新書「知らないと恥をかく世界の大問題8」(知ら恥)が明日7月20日発売になります。もう8冊目なのですが、昨年、まだ次期アメリカ大統領が大方の予想でヒラリー・クリントンと目されていた時に「ヒラリーを似せて描くのが難しいから、大統領になったら大変だな…」などとブログに書いていたのです。蓋を開けてみれば、トランプが大統領になり、今回は案の定トランプ大統領を一番多く描きました。確かに、イラストにするにはラクなのですトランプ。

 その他、世界の首脳のイラストをたくさん描くのですが、今回一番気に入っているのはドイツのメルケル首相とイギリスのメイ首相のいがみ合っている感じの絵です。メイ首相も今年初登場でした。
 写真は第1弾から並べてみました。


 Web制作の話です。昨年の9月のイベント用のページ(↑西田幾多郎に出会う)をBootstrapの試運転バージョンの4を使って作っていたのですが、イベント終了後11月くらいから表示が崩れてしまっていました。これは試運転バージョンの4 alpha4から4 alpha5に改訂されたのが原因だったようです。
 読込むスタイルシート(css)とジャバスクリプト(js)がバージョンalpha5になっているにも関わらず、書き方がalpha4のままなので表示崩れを起こしていたということです。
 Bootstrapのホームページに行って開発ブログを読んでみると(こちら)「alpha4のままにしている人はこちらに読込み先を変えてください」ということが書いてあって、そのリンクに書き換えたところ、一発で表示崩れがなおりました。やれやれ。ちなみにBootstrap4のバージョンは現在alpha6まで進んでいます。

 ツイッターでもつぶやいたのですが・・・。池上彰さんの本「知らないと恥をかく世界の大問題」シリーズでイラストを描かせていただいていまして、この本の中では世界の首脳のイラストもよく描くのですが、前々からヒラリークリントンの顔を似せるのが難しいので苦労していました。↑この写真は今年5月に発売した第7弾のイラストです。この時点からずーっと、次期大統領はほぼヒラリーで決まりだろうと世間では言われていたので、「あー、これから4年はヒラリーを描かないとならないのか・・・」と、「トランプは特徴があって似やすいのになー」と思っていました。

 まさかまさかトランプが勝つとはこれっぽっちも思っていなかったので、「仕事的なことだけ考えたら、トランプが大統領になった方がいいのにな」なんてちょっと考えてしまった。もしや僕がそんなことを考えてしまったせいでトランプが勝ってしまったのではないか?! まぁそんなことはないのですが・・・なんともとんでもないことが現実になってしまいました。