前の投稿の「3DCGで寄棟屋根を作る」件、一応完成↑。

 古い写真(旭川運送社の昭和9年頃の写真)から立体建物を組み上げていく。できるかなー?難しいかなー?と思ったけど、なかなか良い感じにできたと思う。

 前の投稿の通り、寄棟屋根(縦・横方向に屋根の傾斜がある構造)は簡単なプログラムを書いて作った。

 サイコロ🎲を積み上げていくようなソフトなのだけど、今回は1サイコロ=5cmの想定。このスケールは自分で決めるもので、「もっと細かくするぞ!(1サイコロ=1cmとか)」と決めれば細部をもっとリアルに作り込むことができる。けれどもその分データが重たくなるし、そもそもそれではこのソフトで作る良さが失われる。僕はそれは本末転倒だと思っている。粒を粗く設定しても「おー!なんかそれっぽい」と見えるというのがこのCGの魅力で、そのいい感じに見える粒々感をどのくらいにするかも面白いところです。こういう建物の場合1サイコロ=5cmがいいのではないかなと思う。

 細かい部分、自転車や大八車が粗いながらも「なんかそれなりにそれっぽく見える!」となり、全体を引き立てている。

 上の画像は正射図法で描き出したもので遠近感が出ない感じになる(僕はこのミニチュアっぽい感じが好き)。



 一方こちら↑はパースをつけて書き出した画像。遠近感があり、そこに立って見ている臨場感、リアル感が出るタイプです。3DCGなら簡単に両方描き出せます。


 サイコロ🎲を積んでいくように3DGCを作るMagicavoxelというソフトがあって、これまでも色々作ってきた。今このブログのタイトル背景にしている雪山もこのソフトで作ったものです。

 今また新しいものを作っているのですが、そこに出てくる瓦屋根。これをどうやって作るかを考えていた。

 屋根の構造の種類は色々あって、一番すぐ思いつくのはいわゆる三角屋根でしょう。これは「切妻屋根」なんていいます。一方、今作っている建物の屋根は上の画像のグルグル回っているやつ。縦方向と横方向の両方が斜めになっている屋根。これもわりとよく見る屋根だけど、これの名前は「寄棟(よせむね)屋根」と言うそうです。そもそも屋根の構造の種類なんて普通あまり意識しないのだけど。ところが分類や名前を調べてみると面白くて興味が出てきた。

 さて、このソフトでこの形状を作るのはちょっと面倒。ただの三角屋根なら簡単にできるのだけれど・・・。しかもできれば瓦に見えるような波々の質感も出したい・・・。となると、これはもうプログラムを書くしかない。このソフトは簡単なプログラム(shader)を書いて立体モデルを生成することができるのです。これまでも木とか山とかをプログラムで作っていたので、またプログラミングでやってみた。

 プログラムの中身を説明してもキリがないので割愛しますが、できたのが上の画像の屋根。屋根の傾斜や瓦のピッチなどをパラメータで変更できるようにしている。

 これで屋根はなんとかできたので、続きを進めて行こう✊🏻


 二日前の投稿、「もみの木🌲?試作」ですが、どんな考え方で立体の形を生成するのか、ざっくりと説明してみたのが上の図です。
 CGを生成するプログラムにもいくつか手法がありますが、今回使っているソフトmagicavoxelのプログラミングでは「距離関数」という考え方で作っていきます。
「この点からこの距離の内(外でもいいのですが)に入っている部分がモノがある領域」
という感じで「この距離」という部分を関数式で書いていきます。


 またサイコロ3DCGのソフトmagicavoxelでプログラミングを試みています。shaderと呼ばれるプログラムを書いて3Dのモデルを生成するのですが、今は木を作ろうとしています。木と一言でいっても、いろいろな樹形があり、一個のプログラムで全部できるというのはかなり難しいのですが、とりあえず”もみの木”のような芯の幹が一本真ん中に貫いていて、樹形は三角形になるような木を作ってみました。
 上の画像の左右の木のように、パラメーターを調整することで葉の付き方は色々変えられます。
 まだちょっとイメージ通りの木にならないので、改良の余地がある。

 以前も雪のかぶったモミの木を作ったことがあるのですが、この時はチクチクと手で作っていました。今回はプログラムで作るので結構違って、何よりパラメーターをいじる事でいろんな形を作れるというのが大きい。
 こちらは前に作ったやつです↓。


 このところ3DCGアプリmagicavoxelの制作の投稿が多いですが、また作ったのでアップします。プログラム(shaderという)を使って立体の形を作るということに少しずつ慣れてきて「あんなのも作れるかも」というのが楽しくなってきました。


 今回作ったのは、僕が好きな植物”ヤツデの実”の形をイメージした架空の植物です。先端の実の部分は透明のマテリアルにしてガラスとか氷のようにしました。これによって幻想的で面白くなったと思います。
 ライティングは黒背景で露出もギリギリまで抑え、氷のキラキラが効果的に出るようにしました。

 このmagicavoxelというアプリはサイコロを積んで立体を作るものなので、基本的に細かく見るとサイコロの粒々が出てしまうのですが、今回の氷の粒に見立てた部分は氷の表面なので、ギザギザがあっても違和感がなくてリアルな出来映えになった。

 作成画面はこんな感じです↓


 先端の実の部分の大きさや、実の数、中心部分の「花柄(かへい)」の太さ、後ろにあるピンクのやつのような感じに開き具合の調整、などなどをパラメーターで変えることができます。

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